寒いからこそ、体を動かしておきたい3つの理由

寒い日は、布団やこたつから出るのがいちばんむずかしい。「春になったら動こう」と思いながら、気づけば冬が終わっている。そんな年も、多いのではないでしょうか。

でも冬は、動かないことの影響が体に出やすい季節でもあります。寒さから逃げるのではなく、「冬だからこそ少し動く」理由を、公的な情報をもとに3つ整理しました。

冬は寒さで手足などの末梢の血管が縮み、血流が下がりやすくなります。血流が落ちると筋肉で使われるエネルギーも少なくなるため、運動で血行を促すことは、エネルギーを使いやすい体づくりに役立つとされています。

手足が冷えやすい、体がこわばる、朝起きても体が温まらない。冬に感じるこうした不調の背景には、この血流の低下があるのかもしれません。

冬は外に出るのが寒く、つい家にこもりがちになるため、運動不足に陥りやすい季節です。もうひとつ知っておきたいのが、筋肉の話です。安静にしているときのエネルギー消費(基礎代謝)は、骨格筋の量が多い人ほど多くなります。冬に筋力トレーニングで筋肉量を増やすことは、エネルギーを使いやすい体づくりに効果的と考えられています。

国の睡眠ガイドでは、日中に体をしっかり動かす運動習慣が、睡眠時間を増やし、睡眠の質を高めるとされています。運動の種類は、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動や、筋トレが向いています。

理想は1日60分程度を習慣にすることですが、60分に満たなくても、定期的に続けて少しずつ増やしていけば大丈夫とされています。

厚生労働省の「身体活動・運動ガイド2023」では、成人の目安が次のように示されています。

  • 歩行かそれと同等以上の身体活動を1日60分以上(約8,000歩以上に相当)
  • 息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上
  • 筋力トレーニングを週2〜3日

「8,000歩」の内訳も、意外と知られていません。60分の歩行は約6,000歩にあたり、家事などの生活行動で約2,000歩ぶんは動いている計算のため、1日の歩数としては8,000歩以上を目指すという考え方です。

そしてこのガイドは、全員に同じことを求めているわけではありません。個人差を踏まえて強度や量を調整し、可能なものから取り組む。今より少しでも多く体を動かすことが基本です。

ガイドの数字は目安で、いきなり届かなくて当然です。冬のはじめの一歩として、次のような小さな動きから試してみてください。

  • テレビや動画を見ながら、足踏みやかかと上げをする。
  • エレベーターではなく階段を選ぶ(暖かい日中に、1階ぶんだけでも)
  • 家事の合間に、伸びをする(座りっぱなしを中断するだけでも)

「運動しよう」と構えずに、いま座っている場所で、肩をゆっくり後ろに回してみる。それだけで、今日の冬の運動は始まっています。

出典

最終確認:2026年9月28日。情報は2026年9月時点のものです。最新の内容は、各出典元でご確認ください。